ヨーロッパ…

ヨーロッパでの留学や旅行などに関する記事を、オランダに滞在していた経験の踏まえながら書いていきます。大学でヨーロッパ産業、EU、国際関係、ビジネスなどを勉強しているので、多くの人と情報を共有できると嬉しいです。

ヨーロッパへの留学!オランダという選択肢

最近では多くの学生が経験する海外留学ですが、留学先の選択肢が増えてきていることもあって、自分に合った留学先を見つけるのが難しくなってきています。

アメリカやオーストラリアといった定番の選択肢もありますが、日本人に人気がある留学先でもあるため、現地に多くの日本人留学生がいて英語を使って話す機会があまりなかったという話や、現地や海外から来た留学生とあまり関わることができなかったという話をよく耳にします。そこで、私がオススメしたいのはオランダへの留学です。

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私は実際オランダのハーグで留学をしていましたが、その経験も踏まえつつなぜオランダで留学することに意味があるのかを、オランダの言語、文化、位置の3つの大きな理由とともに説明していきたいと思います。

① オランダの言語
ご存知の通り、オランダの公用語は<strong>オランダ語</strong>です。それなのになぜ言語面でもオランダへの留学をオススメするかというと、実はオランダは世界屈指の教育先進国であり、国民の90%以上が<strong>オランダ語</strong>と<strong>英語</strong>の少なくとも2か国語を話すことができます。 つまり、英語を学習する上で、十分な環境が整っているだけでなく、国を挙げての積極的な英語の教育を受けた人たちと関わりあえることで、自分の英語力も高めることができます。このようなオランダの特異な留学環境は、アメリカやオーストラリアなどの英語を母語とする国には決してありません。そして、ネイティブスピーカーよりも、第二言語として英語を学び、高いレベルまで上げてきたオランダ人と英語を勉強するほうが、英語が外国語である私たちにとって効果的であると私は思います。

また、オランダの国民性も留学を意味あるものにする重要なファクターです。ヨーロッパの大抵の国の人々は、ある程度英語を話すことができます。しかし、多くの人は英語で話すことをあまり気持ちよく思っていないのは事実です。しかしながら、オランダ人はオランダ語が母国語であるにもかかわらず、快く英語で話してくれるように感じました。やはり、言語、文化の多様性を受け入れるような国民性や教育方針がこのような差を生んでいると思います。

② オランダの文化
かつてのヨーロッパの大国で現在も様々な形でEUや、他の国際組織で重要な役割を果たしているオランダでは、オランダ独自の文化に加えてヨーロッパ各地だけでなく中国やトルコなどの文化などが共存しています。そのため、英語圏の国々や他のヨーロッパ諸国では見られないような風景や雰囲気がオランダにはあります。また、文化の多様性に関して寛大なオランダは、排他的な要素は全くなく留学生や外国からの移住者も過ごしやすい国であると言えます。ほとんどのオランダの人々は心優しく、道を尋ねたり、わからないことを訊いたりしても快く対応してくれる人が多いです。

それに加えて、日本からオランダへ留学する人がかなり少ないのも、オランダに留学する上で利点となります。なぜかと言うと、周りに日本人留学生がいないので、日本語を使うことができなくなります。その結果、現地の学生や他国からの留学生とコミュニケーションをとるために自然と英語を使うようになります。半ば強引に英語を使う環境に入っていくような形にはなりますが、こういった環境でしばらく暮らしていると、無意識のうちに英語の運用能力が上がっていきます。

私の場合も、学部ない唯一の日本人であり、日本語で話す機会がほとんど0に近かったので、気付いた頃には普通に英語を使って会話するようになっていました。

③ オランダの位置
オランダは、ヨーロッパの中心部に位置していて、国際交流も盛んなため、様々な国の人々や特殊な背景を持った人々に出会えます。白人国家のイメージがあるオランダですが、中東、中国、東ヨーロッパ、南ヨーロッパ、アフリカなど様々な国や地域出身の人々がいます。

例えば、私が知る限りでは、オランダ、中国、韓国、アメリカ、イギリス、フランス、ルーマニアブルガリア、ブラジル…などを母国とする学生がいて、非常に国際的な環境になっています。こういった環境で過ごすことで、他では得られないような国際的な感覚が身につきます。そして、これはヨーロッパの中でもオランダならではであると私は思います。


これら3つの理由で、私はこれから留学を考えている、留学先としてヨーロッパを考えている人々にオランダをオススメします。