ヨーロッパ…

ヨーロッパでの留学や旅行などに関する記事を、オランダに滞在していた経験の踏まえながら書いていきます。大学でヨーロッパ産業、EU、国際関係、ビジネスなどを勉強しているので、多くの人と情報を共有できると嬉しいです。

スイスでの旅!クレジットカードのみでも大丈夫

オランダ留学中に休暇があったので、ヨーロッパのいろいろな国へ旅行に行っていましたが、EU加盟国ではない国に行くのは、スイスが初めてでした。この記事では、スイスでの経験や役立つ情報を紹介していきます。

スイスフラン

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当たり前ですが、スイスではスイスフランという通貨が使われています。空港などではユーロやポンドも使うことができますか、基本的にはフランしか使えません。

しかし、スイスフランの存在を知っていたにもかかわらず、私は両替をするのを忘れていました… つまり、スイスではほとんど使えないユーロを持ってスイスに旅行に行ってしまったということです。

両替を完全に忘れていたのに気がついたのは、ジュネーブ空港に着いてから、計画をたてるために空港内のカフェに行った時でした。

値札に € の代わりに見慣れない記号 ₣ が…

しかたなく、カプチーノとクロワッサンをクレジットカードで買い、今後どうすべきか考えました。

試行錯誤の結果、現地で両替することもできたんですが、両替をせずに、クレジットカード払いで行けるところまで行こうと決断しました。

ヨーロッパ諸国の多くはクレジットカード払いやデビットカード決済が普及しています。スイスも例外ではなく、ほとんどすべての種類の支払いで、カードが使えます。電車の切符さえも、カードで買えました。そのため、カード払いのみでの生活でもあまり苦労はなく、通貨が異なるということを忘れてしまうこともありました。

カードの普及率が高いことに救われ、宿泊費、食費、交通費、カフェでのコーヒーとクロワッサン代などすべての支払いをカードで済ませ、スイスフランを一切使うことなしに3日間の旅行を乗り切ることができました。

それでも、現地通貨を持っていると持っていないでは、いざというときの安心感が違います。コンんご旅行される方は、現地の通貨が何であるかにしっかり注意して、両替した上で旅行に行かれる方がいいかと思います。旅行後に現地通貨のコインなどが残ると、いいお土産になりますから…

物価
スイスで一番と言っていいほど驚いたのは、物価の高さです。何をするにもオランダの2倍以上のお金がかかります。スイスの物価が高いのは、ヨーロッパでは有名な話ですが、そのことを知って行ったにもかかわらず、物価の高さに驚きました…

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私は、旅行先に着くと必ずカフェの寄ってカプチーノを注文するのですが、オランダでは大体2~3ユーロで売っているカプチーノがスイスでは5ユーロ以上(フランより換算)と、大きな価格差がありました。食事に関しても、安く抑えても10ユーロは軽く超えてしまうので、あまり贅沢をできた記憶がありません。

それでも、さすがに高いだけあって質はいいものが多いです。先ほど述べたカプチーノも、ヨーロッパ旅行中に飲んだ中でトップクラスに美味しかったです。

言語
スイスという国の最も興味深いと私が思う部分は、なんと言っても言語の多様性です。また、多様な言語が使われているという環境で育ったスイス人の言語能力の高さも注目すべき点です。

スイスの公用語は、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語の4ヶ国語です。公用語が4つもある時点で私には理解不能なのですが、これらの公用語にくわえて、英語も共通言語として話せる人が少なからずいます。

まあ、こういった特殊な言語環境で育っていると考えると、語学力がとてつもなく高くなるのは理解できます…

私はフランス語もドイツ語も中途半端で、役に立つような会話能力も持っていなかったため、現地でのコミュニケーションは英語で行っていました。それでも、さすがはスイス人です。英語でもしっかり対応してくれました。🇨🇭

まとめると、スイスへ行く際に準備しておくべきものは…

✓ある程度の金額のスイスフラン
✓高い物価に対する心の準備
✓ある程度の英語力

この3つがあればなんとかなり、いい旅ができると思います。

 

 

工業の街 ロッテルダム

オランダ・ハーグでの留学中に最初に訪れたのが、比較的近い都市であるロッテルダムです。オランダの三大都市といえば、アムステルダム、ハーグ、そしてロッテルダムですが、各都市はそれぞれ異なった役割を持っています。オランダではアムステルダムは娯楽の街、ハーグは政治の街、ロッテルダムは工業の街といわれているように、各都市が異なった要素を持っています。今回はその中でも、工業の街ロッテルダムについて綴っていきます。

ハーグからロッテルダムまではNSと呼ばれる電車で30分程度、インターシティ(特急) も止まる大きな駅があります。

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Rotterdam Centraal 駅の外見はものすごく独創的で、見るだけでも面白いです。歴史ある街並みと、モダンかつユニークなデザインがうまく融合していると思います。

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駅構内はとても広く、カフェや雑貨店などが軒を連ねています。ちなみに、ロッテルダム駅にはフランス・パリとアムステルダムをつなぐ有料特急 Thalys (タリス) や、ベルギー・ブリュッセルまで運行している NSインターナショナルも停まるので、オランダ語やフランス語、英語など様々な言語が飛び交っています。

駅から街へ出ていくと、オランダらしい風景が待ち受けています。通り沿いにはカフェやレストランなどが多く立ち並んでいます。

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駅の周辺にはショッピング街もあり、多様なジャンルのものを扱う店が多くあります。

 

駅を出てまっすぐ道沿いに歩いていくと、エラスムスブリッジと呼ばれるユニークな形をした橋が見えてきます。エラスムスブリッジは、ロッテルダムのちょっとした名所で多くの人が訪れます。

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↑ これがエラスムスブリッジです。渡った先には広場があり、時々イベントが開催されています。私が訪れたときは軍艦が停まっていました。

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ロッテルダムは工業の街という別名のために、あまり面白い街と思われにくいかもしれませんが、実際は観光もできて、ショッピングもできるおもしろい街です。旅行等で飛行機でアムステルダムを訪れた際に、意外と近くにあるロッテルダムも是非とも視野に入れていただけると嬉しいです。
日本からオランダを訪れるのも最近は安く、簡単になってきていて、飛行機の予約もインターネットでできる時代です。オランダを訪れる際に、アムステルダム以外の都市も訪れてみるといいと思います。


オランダの交通事情

海外に旅行や留学で訪れる際に重要な移動手段になるのが鉄道です。そういうわけで、今回はオランダの交通事情、主に鉄道事情について書いていきたいと思います。

 

オランダの交通は、大きく分けてNS(オランダ鉄道)とトラム2つがあります。NSはアムステルダム、ハーグ、ロッテルダムユトレヒトといったオランダの諸都市を結ぶ高速鉄道です。そして、トラムは各都市内での短距離の移動役立つ路面電車です。

NS (オランダ鉄道)
NSの電車にはインターシティ(Intercity)とスプリンター(Sprinter)の2種類があります。インターシティは大きい駅のみをつなぐ、いわば特急のようなもので、スプリンターは各駅に停車します。そのため、降りる駅にインターシティが停まるかどうかを確認して乗車する必要があります。
NSの電車には1st クラスと 2ndクラスの車両があり、1stクラスはより広く快適ですが、追加料金がかかります。クラスの間違いがないように注意しなければなりません。また、窓に部分に Silentの頭文字である "S" と書かれた車両では、会話などが禁止されています。

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この黄色と青色の電車がインターシティです。二階建てのものもあります。車内は広く、長旅でも非常に快適です。

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そして、この白色と青色が基調となっている電車が、各駅停車のスプリンターです。

トラム
NSの駅から、街の隅々まで行きわたっているのが、路面電車であるトラムです。各都市や地域によって色やデザインが異なるので、非常に面白いです。改札等はなく、電車内に設置してある機会に、乗る駅と降りる駅でカードをかざすだけで乗ることができます。

NSとトラムを活用していけば、オランダの代表的な都市や観光スポットは制覇することができます。さらに細かいところへ進むときには、バスもありますが、大抵はNSとトラムで移動できます。

乗り方
オランダの電車は、駅で買う切符またはプリペイド式の乗車カードを利用して乗ることができます。使う頻度が多い場合や、期間が長い場合はプリペイドカードである OVチップカード (OV Chipkaart) にあらかじめチャージしておいて使っていく方が便利です。旅行の場合は、数日間の乗り放題切符もあります。

また、OVチップカードはNS、トラム、バスすべてに対応していますが、オランダ国内のみで有効となっています。つまり、オランダからドイツ、ベルギー、フランスといった海外へ電車で行く場合は、駅か、オンラインでチケットを購入する必要があります。改札があるところでは、カード、切符(オンラインチケットの場合はバーコード)を改札の機会にかざすと開きます。ないところでは、棒状のカードリーダーにカードをかざし、チェックアウトする必要がありますが、切符やオンラインチケットの場合はそのまま出て大丈夫です。

電車内ではランダムに車掌さんが切符、カードやオンラインチケットをチェックしに来るので心の準備が必要です。寝ていても起こされます。

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これが OVチップカードです。オランダ国内では非常に便利なカードで、チャージしたお金が余った場合は駅で払い戻しできます。匿名の OVチップカード(非永住者向け)は、残金が20ユーロ以上ないと乗車できないので、注意する必要があります。

以上、オランダの交通事情、主に電車事情についてのまとめでした。私は、オランダでの長期留学経験があり、周辺国へもよく旅行に行った経験があるので、今後も様々なヨーロッパに関する記事を書いていきたいと思っています。この記事が少しでも留学生や旅行者の役に立つと幸いです。あまりメジャーな旅行先や留学先ではないですが、オランダという選択肢もすばらしいと私は思います。最近は飛行機の旅も身近になってきているので...

質問等がありましたら、コメント欄でお願いします。

ヨーロッパへの留学!オランダという選択肢

最近では多くの学生が経験する海外留学ですが、留学先の選択肢が増えてきていることもあって、自分に合った留学先を見つけるのが難しくなってきています。

アメリカやオーストラリアといった定番の選択肢もありますが、日本人に人気がある留学先でもあるため、現地に多くの日本人留学生がいて英語を使って話す機会があまりなかったという話や、現地や海外から来た留学生とあまり関わることができなかったという話をよく耳にします。そこで、私がオススメしたいのはオランダへの留学です。

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私は実際オランダのハーグで留学をしていましたが、その経験も踏まえつつなぜオランダで留学することに意味があるのかを、オランダの言語、文化、位置の3つの大きな理由とともに説明していきたいと思います。

① オランダの言語
ご存知の通り、オランダの公用語は<strong>オランダ語</strong>です。それなのになぜ言語面でもオランダへの留学をオススメするかというと、実はオランダは世界屈指の教育先進国であり、国民の90%以上が<strong>オランダ語</strong>と<strong>英語</strong>の少なくとも2か国語を話すことができます。 つまり、英語を学習する上で、十分な環境が整っているだけでなく、国を挙げての積極的な英語の教育を受けた人たちと関わりあえることで、自分の英語力も高めることができます。このようなオランダの特異な留学環境は、アメリカやオーストラリアなどの英語を母語とする国には決してありません。そして、ネイティブスピーカーよりも、第二言語として英語を学び、高いレベルまで上げてきたオランダ人と英語を勉強するほうが、英語が外国語である私たちにとって効果的であると私は思います。

また、オランダの国民性も留学を意味あるものにする重要なファクターです。ヨーロッパの大抵の国の人々は、ある程度英語を話すことができます。しかし、多くの人は英語で話すことをあまり気持ちよく思っていないのは事実です。しかしながら、オランダ人はオランダ語が母国語であるにもかかわらず、快く英語で話してくれるように感じました。やはり、言語、文化の多様性を受け入れるような国民性や教育方針がこのような差を生んでいると思います。

② オランダの文化
かつてのヨーロッパの大国で現在も様々な形でEUや、他の国際組織で重要な役割を果たしているオランダでは、オランダ独自の文化に加えてヨーロッパ各地だけでなく中国やトルコなどの文化などが共存しています。そのため、英語圏の国々や他のヨーロッパ諸国では見られないような風景や雰囲気がオランダにはあります。また、文化の多様性に関して寛大なオランダは、排他的な要素は全くなく留学生や外国からの移住者も過ごしやすい国であると言えます。ほとんどのオランダの人々は心優しく、道を尋ねたり、わからないことを訊いたりしても快く対応してくれる人が多いです。

それに加えて、日本からオランダへ留学する人がかなり少ないのも、オランダに留学する上で利点となります。なぜかと言うと、周りに日本人留学生がいないので、日本語を使うことができなくなります。その結果、現地の学生や他国からの留学生とコミュニケーションをとるために自然と英語を使うようになります。半ば強引に英語を使う環境に入っていくような形にはなりますが、こういった環境でしばらく暮らしていると、無意識のうちに英語の運用能力が上がっていきます。

私の場合も、学部ない唯一の日本人であり、日本語で話す機会がほとんど0に近かったので、気付いた頃には普通に英語を使って会話するようになっていました。

③ オランダの位置
オランダは、ヨーロッパの中心部に位置していて、国際交流も盛んなため、様々な国の人々や特殊な背景を持った人々に出会えます。白人国家のイメージがあるオランダですが、中東、中国、東ヨーロッパ、南ヨーロッパ、アフリカなど様々な国や地域出身の人々がいます。

例えば、私が知る限りでは、オランダ、中国、韓国、アメリカ、イギリス、フランス、ルーマニアブルガリア、ブラジル…などを母国とする学生がいて、非常に国際的な環境になっています。こういった環境で過ごすことで、他では得られないような国際的な感覚が身につきます。そして、これはヨーロッパの中でもオランダならではであると私は思います。


これら3つの理由で、私はこれから留学を考えている、留学先としてヨーロッパを考えている人々にオランダをオススメします。